生まれ変わった銚子電鉄「仲ノ町駅」をご紹介します!
銚子電鉄は開業から93年、本社でもある「仲ノ町駅」もその歴史とともに歩んできたため、外装・内装ともに老朽化による壁の剥がれや建物のゆがみなどが目立つ状況でした。
そこで地元の銚子商業高校では「銚電メイクアッププロジェクト」として、改修に必要な費用をクラウドファンディングで集め、レトロ感を残しつつもきれいな駅舎への改修を実現させました!
しかし、室内の宿直室部分である居住スペースには手をつけることが出来なかったため、
早稲田ハウスは銚子商業高校の「銚電メイクアッププロジェクト」への応援の一環として、銚子電鉄の仲ノ町駅を「究極の寝室」にリフォームし、寄贈いたしました。
今回は、そのリフォームの様子を、ビフォー・アフター調で以下のストーリーでまとめてみました!
(1)リフォーム前
(2)土台工事
(3)断熱材及び炭塗り
(4)完成
(5)3月8日にお邪魔した際の写真
どうぞご覧くださいませ!
(1)リフォーム前
- 銚子電鉄「仲ノ町駅」
- 銚子電鉄の列車が止まっています
- 入口
- 宿直室への小上がり。歴史を感じます
- 宿直室内部。段ボールは名物の「ぬれ煎餅」です
- こちらの布団が、従来から仮眠用に使われていました
- 片付けるとこんな感じです
- リフォーム前の壁やカーテン
- リフォーム前の仮眠場所
(2)土台工事
- まずは、床下の土台から工事です
- 入口側もしっかり補強
- 水回りの下ではコンクリート打ちも行っています
(3)断熱材及び炭塗り
- 床下には、まず断熱材を敷きます
- 断熱材を違った角度から見ました
- 床下には炭を塗ります。炭には脱臭効果があるので、天井、壁、そして床下の全面に塗ります
- 炭を塗った状態で入口側を見ました
(4)完成
- 完成後に入口側から。黒い天井が目を引きます。消臭効果と深い眠りに効果があります
- 入口側
- 仮眠場所。環境が大きく改善され気持ち良く朝を迎えられます。熟睡しすぎるため目覚まし時計を増やされるとか
- 壁。下地に炭を塗り脱臭効果を持たせ、壁は保湿効果のある珪藻土で仕上げました
- 入口。壁には作り付けの簡素な棚を付けました。電灯スイッチはリモコン式です
(5)3月8日にお邪魔した際の写真
- 先日の発表会前日にお邪魔しました
- 雰囲気のあるホーム内の駅名表示板です
- 待合室には雰囲気のある料金表や時刻表などが
- 駅員さんも笑顔で迎えて頂きました
- いよいよ宿直室です。入口横では名物の「ぬれ煎餅」が売られています
- 扉を開けると、いよいよ宿直室。開けた瞬間の空気感が違います
- 中は昼間でも電灯をつけないと薄暗く、日の長い時期の早朝にも安眠を邪魔されません
また、銚子電鉄の乗務員さん皆さまからの感謝の声が届きましたので合わせて掲載させていただきます。
「究極の寝室になった宿直室」
まず入社して最初に思ったことは、ここで寝なくちゃいけないの?が本音でした。
実際に宿直すると、臭い・湿気・ほこり・隙間風・外の声が気になり、熟睡はとても出来ませんでした。
短い仮眠の時間でも三度、四度と目が覚めてしまいます。もちろん朝の起床の時間の寝起きは眠りも浅く最悪です。自宅に帰れば宿直室独特の臭いが体にしみて家族からは臭いと言われます。
しかし「究極の寝室」は全く違いました。
工事中も宿直の業務はありましたが、その時すでに「何か違う!すごいぞ」というパワーを感じました。もちろん完成後の宿直室は炭や珪藻土のおかげで気になる臭いや湿気もなくなり、木のぬくもりや断熱で温かく朝までぐっすりと深い眠りとなり、目覚まし時計が鳴るまで目を覚ましませんでした。
「木ってこんなに温かいんだ」を実感しました。今までの宿直では一度もなかった経験で、寝坊は絶対に出来ないので、早速次の宿直までに目覚まし時計を1個増やさなくてはなりません。
これからも「ありがとう」の気持ちを忘れずに、この「究極の寝室」の宿直で戴いた「元気」で安全運行に努めていきます。
銚子電鉄の乗務員一同、皆、喜んでおります。
ありがとうございました。平成29年3月8日
銚子電鉄
運転士 小出様