暮らしのケーススタディ Wなくらし

快適性を見極めた先の「窓は開かなくていい」

「晴れた日は窓を全開にしたい」「バルコニーでBBQしたい」
という人がいれば、そうでない人もいます。家づくりで、もっとも大切なのは
一般論に流されず「家族にとって必要なものはなにか」を見極めることかもしれません。

断熱材から始まった家づくり

I様ご夫妻の家づくりのきっかけは、結婚して2年が経ち、子どもが生まれ、ファイナンシャルプランナーとともにライフプランを見直したことから。将来の計画として、家を建てることが現実的なものとして考えられるようになったのだそう。家族3人+猫1匹で当時住んでいた千葉県内のアパートは、特に冬の寒さがつらかったため、その点を解決するのが第一の課題でした。

「冬はあたたかくて、夏は涼しい家。そこからスタートして、調べていくうちにジャーマンハウスの木繊維断熱材『ECOボード』に行き着いたんです。いくつか工務店の候補があったんですが、早稲田ハウスはECOボードの施工実績があって、安心してお任せできそうだったので依頼しました」(妻)

ECOボードは断熱&気密力、防火力に優れているだけでなく、透湿、遮熱、蓄熱、遮音にも効果があり、さらには環境への負担が少ない断熱材。住む人が快適に、そして健やかに暮らせるのはもちろん、未来の地球環境についても配慮している点を評価し、導入を希望されるお客様が増えています。

「早稲田ハウスには建築地の敷地調査から依頼して、妻の実家のある茨城県内で、職場に通える範囲で探しました。とはいえ、千葉と東京、茨城を含めて異動の多い職場なんですが(笑)。土地の価格やハザードマップを見比べながら、ちょうどいい土地をということでこちらに決めました」(夫)

建物外装 落ち着いたグレー 塗り壁
道路と接する面が広いL字型の敷地は、建物と駐車場、庭を明確にレイアウトしやすい。建物外装は落ち着いたグレーの塗り壁。
玄関
玄関は収納スペースを抑えて広さを優先。2つの窓につながりをもたせることで、空間の広がりを強調しています。

バルコニーは必要? 窓は開ける?

打ち合わせを重ね、広さや仕様、予算などのバランスをとりながら、ときにはI様側から手描きの平面図のご提案があるなど、細かく調整が進められました。そして一つひとつの要素を見極めていくなかで、不要と判断されたものがいくつかあり、そのひとつがバルコニーでした。

「夫婦どちらの実家も一戸建てなんですが、バルコニーって洗濯物を干すくらいで、あまり使ってないですし、すぐ砂だらけになって汚れてしまいますし……。それだったら、いらないかなと」(夫)

「そもそも夫が花粉症なので、洗濯物は室内干しをすることが多いんです。外に干す場合でも、庭に面した南側の窓に干せるので。バルコニーがないほうが、外観がスッキリしていていいなって思ったのもあります。そう思ってしまうと、もうバルコニーはいらない方向で進んでいきました」(妻)


洗面脱衣室
洗面脱衣室にはエアコンを設置し、ランドリールームとして活用。洗う、乾かす、しまう、がここで完結できます。

そして、最低限まで数を抑えることになったのが開閉可能な窓。換気のための小さな片開き窓が数箇所あるくらいで、大きな引き違い窓は1階の南側の1つだけなのです。

「FIX窓のほうがデザインも構造もスッキリしていて見ためが好きだったのと、なによりレールがないぶん掃除しやすいので。それから猫と暮らしているということも理由です。引き違い窓だと、開けたときに猫が出ていってしまうかもしれなくて、危ないなって思ったんです」(妻)

片開き窓であれば網戸をFIXにすることも可能なので、猫の脱走防止にも効果があります。I様邸では換気のために片開き窓を開けていると、猫は窓辺に行くのですが、出て行こうとはしないそうです。


洋室の片開き窓
2階の洋室の片開き窓。網戸をFIXにすれば、猫の脱走防止にも。
2階の洋室
2階の洋室にはドアが2つ。仕切って部屋を2つにすることも可能。

リビングダイニングのくつろぎ感を増す間接照明

キッチンにもこだわったポイントがあります。いまや戸建てでもマンションでも、新築ならば対面キッチンが主流ですが、I様邸に導入されたのは壁付けキッチンでした。

「対面も、いいなと思った時期はあったんですが、シンクの水はねやコンロ周りの油汚れを考えると、壁付けなら壁を掃除するだけでいいですし、キッチンとリビングダイニングとのつながりも広く感じられるかなと思ったんです。キッチンカウンターの上の収納をつけなかったのも、広く見せたかったから。収納が少なくても、私が整理整頓をがんばれば、大丈夫なんじゃないかなって」(妻)

キッチン
掃除のしやすさと、リビングとのつながりを優先して壁付けキッチンを選択。調理家電は左手の壁の向こうにまとめて収納されています。
カウンター
食事をしたり、パソコン作業をしたり、自由に使えるカウンター。
パントリー
階段下を利用したパントリーには、レイアウト自由な可動棚を。

外壁と内装の塗り壁も外せない要素でした。早稲田ハウスでは、外壁材では耐久性とメンテナンス性に優れた「ゲーテハウス」ユニプラルHY+塗り壁を採用。内装の塗り壁では珪藻土を使用しています。

「まず見た目がかっこいいですよね。しかも珪藻土には調湿作用や消臭作用があるなんて最高です。しかも、もしも地震で壁に亀裂が入っても塗り直せると聞きました」(妻)

「自分自身は、あまりこだわりがなかったんですが、塗り壁はすごく気に入ってます。特にリビングは、間接照明で塗り壁の模様が影となって浮かび上がるところが好きです。間接照明も導入してよかったですね。ソファに寝そべったとき、目に光が直接入ってくることもなくリラックスできて、いい感じです。夜は、部屋が明るすぎないほうがいいですね」(夫)

リビングダイニングのダウンライトは、なにかを探したり、掃除をするときに使うくらいで、ほとんど間接照明、ダイニングライト、キッチンの照明のみで過ごしているのだそうです。

「気に入っているということでは、私はリビングの大きなFIX窓がお気に入りです。太陽の光が柔らかく入ってきて、明るいんですよ。猫もよく窓辺にのんびりと座っています(笑)」(妻)

リビング
上:テレビ側の壁に間接照明を設置。左の窓が大きなFIX窓。左下&右下:リビングの大きな窓は、みんなのお気に入りの場所。

広さや収納量よりも仕様にこだわりたい

家づくりで大切なのは “見極め”。予算に合わせて、広さや仕様、間取りなどを決めていくなかで、「家族にとって本当に必要なものはなにか」「絶対に譲れないポイントはどこか」を見極めていくと、納得のいく家に近づいていくのかもしれない。I様ご夫妻の話を伺っているとそう思えます。

「たとえ建物面積がそこまで広くなくても、自分の好きな仕様にすることで住みやすくなると実感しています。私の場合は、塗り壁が譲れないポイントでした。実際に、塗り壁にして本当によかったと思いますし、とても満足しています。あとやっぱりECOボードを使いたかったので、それが実現できたのはうれしかったですね。本当は、もうちょっと玄関収納に余裕があったらいいな、とも思いましたが、塗り壁に予算をあてたいので収納は我慢、みたいな(笑)」(妻)


階段
猫も快適な自然素材の家。爪とぎは決まった場所でしかしないそうです。
猫のトイレ
猫トイレ置き場には空気清浄機と、目隠し用にロールスクリーンを設置。

これから家を建てる方はぜひ、本当に必要なもの、譲れないポイントを見つけてください。

「家を建てるときには、コンセントの数や位置も大切だと思いました。あとで追加するとなると、工事が必要になったりするので。部屋の角や大きな壁の下方中央とか、あったほうがいいかも」(夫)

コンセントについても、住み始めてからの部屋での過ごし方をイメージしながら見極めて、プランに落とし込んでいくのが、家の快適性を高めるために大切なことのひとつだといえるでしょう。

誰かにとっての最高の家が、ほかの誰かには最高でない場合もありえます。自分たちにとっての “最高”を見つけるには、家族のことを見つめ、なにが好きか、なにが苦手かを知っていくことから。そこから家族にとって唯一無二の、最高の家が生まれていくのだと思います。

トイレ
2階のトイレには、アクセントとしてかわいい動物のタイルを。
ゲーム室
自分時間を満喫できるゲーム室。
早稲田ハウスの究極の寝室
床、壁、天井を良質の自然素材で施工した早稲田ハウスのオリジナル商品「究極の寝室」。

Staff Voice

早稲田ハウス お客様担当
お客様担当

伊倉 徹

初めてお会いした時から、I様ご夫妻の住まいづくりに対する熱い想いが強く伝わってきました。ご縁のきっかけは、高性能なドイツ断熱材「ECOボード」のメーカー様からのご紹介です。住宅の性能や素材について熱心に調べられており、「長く快適に、安心して暮らせる住まいをつくりたい」という明確な考えをおもちだったことが印象に残っています。

なかでも特に心に残っているのが、奥様がご自身で描かれた手書きの間取りです!家事動線や収納、ご家族が集まる場所など、日々の暮らしを丁寧に思い描きながら考えられた図面からは、住まいへの深い愛情が伝わってきました。

その間取りに込められた想いを大切にしながら、採光や風通し、構造、動線、収納の使いやすさなどをひとつずつ確認し、一緒にブラッシュアップしていきました。打ち合わせを重ねるたびに、奥様のアイデアと私たちの経験が少しずつ重なり、理想の住まいが形になっていく過程は、担当者としても大変楽しく、とてもやりがいを感じました。

I様ご夫妻の思い描いた暮らしを尊重しながら、住み心地や性能まで高めていく。まさに、お客様と私たちがひとつのチームとなって完成させた、住まいだと感じています。

Staff Voice

早稲田ハウス コーディネートリーダー
コーディネートリーダー

斎藤 章子

奥様がたくさんのタイルのなかから、とても素敵なタイルをお選びになったことをよく覚えています。キッチンタイルはスレンダーな形状のボーダータイルを縦貼りし、カウンター材は浮いているように取り付けて、タイルが美しく映えるように配慮いたしました。

トイレの壁の一部に使用したタイルは、ブラジル・サンパウロで1枚ずつ手づくりされたもの。「Keniya」という名称のとおり、サバンナの動物たちが描かれています。受注輸入品のため、在庫枚数のみの発注となりましたが、奥様はタイルを貼る際のレイアウトもお考えくださいました。

今回ご採用いただきました、ミーレの食洗機やガスコンロ周りのステンレスパネル、広々としたファミリークロークや洗面室は、今後のおうちづくりでもお勧めしていきたいと思っております。担当させていただき、ありがとうございました。