
自然素材にモノトーンが映える家
起伏に富む住宅地の、ひときわ高い角地に建つ墨色の一軒家。
室内にはナチュラルで優しい雰囲気の無垢材に、キッチンや家具などで
モノトーンを効かせたスタイリッシュな空間がありました。
宿泊体験での直感が家づくりの決め手に
「僕が3人兄弟の長男ということもあって、いつかは実家の近くに家を建てたいと思ってたんです。それで娘の小学校卒業をひとつのタイミングと考え、家づくりに向けて本腰を入れました」(夫)
しかし最初は、家族の全員が家づくりに乗り気というわけではなかったのだそう。大きく風向きが変わったのは、ネットで情報を集めていくなかで早稲田ハウスと出会い、資料を取り寄せ、新松戸モデルハウスで宿泊体験したことからでした。
「それまでは江戸川区で10年ほど子育てをしていて、人のつながりができあがっていましたし、そのコミュニティから離れがたく思っていたのと、ずっとマンション暮らしだったので戸建て自体にも抵抗がありました……。でも宿泊してみたら、モデルハウスがすごく素敵で!」(妻)
「そう、モデルハウスに入った瞬間の空気とか、床や壁の質感とか、直感的に『いい家だな』って思いました。それから、早稲田ハウスの“健康住宅”はアレルギー体質の娘にとっても、きっといい家だろうと考え、土地探しから依頼することを決めました」(夫)
ご実家の近くにエリアを限定した土地探しは簡単ではなく、事前におひとりで探し始めてから数えると1年以上が過ぎた頃、ようやくご実家から徒歩5分のところに最適な土地が見つかりました。高台の角地という好条件にもかかわらず、価格も納得できるものだったそうです。





こだわりポイントは夫妻ともに一致
そしていよいよプランの相談へ。一番こだわったのは2階のバスルームでした。
まずはリビング&ダイニングと寝室&バスルームの2グループに分け、どちらを2階にするかを検討。悩んだ末に、玄関から帰ってきてすぐリビングで、家族が顔を合わせやすいようにとリビング&ダイニングを1階に。そして寝室&バスルームを2階に、と決めました。
バスルームのこだわりは南向きの窓と、足を伸ばしてくつろげる広さ。理想的な広さを得るために、寝室のひとつを少し狭くするなど工夫を重ねました。
「図面を何度も調整していただいたおかげで、ほんと思っていたとおりのものができました。休みの日は朝から窓を開けて、半露天風呂でリフレッシュしてます」(夫)
バスルームには洗濯乾燥スペースがあり、同じ階に家族それぞれのクローゼットを備えた寝室もあるので、脱いで洗って乾かして収納する、という一連の作業がシームレスに行えます。

朝の支度も快適にこなせる洗面スペースです。

洗う・乾かす・収納するがスムーズにできる機能的な空間です。

キッチンもこだわったポイント。もともと夫妻ともに料理をするそうですが、以前住んでいたマンションのキッチンは狭く、ひとりでしか作業できませんでした。そこで、アイランドキッチンを選択し、ふ たり並んで作業できる広さと、どの方向からでもアクセスできる自由な動線を実現しました。
「カウンターの高さは作業しやすいよう、少し高めに設定してあります。打ち合わせの段階で、ほかのお客様の家も見学させていただいたんですが、そちらの奥様が私と同じくらいの身長で。そこで、少し高めが使いやすいと伺ったので、カウンターも同じ高さにしたんです」(妻)
そのカウンターをはじめ、キッチンは調理家電やレンジフードなども黒を中心としたダークトーン。見渡すと、ダイニングやリビングの家具類もグレーなどが多く、優しい印象の無垢材の床や珪藻土の塗り壁のなかで、モノトーンカラーが際立って凛々しく見えます。
「外壁も黒です。家を建てるって決まったあと、散歩しているときなんかに『あの家のあの感じ、いいよね』ってふたりとも言うのは、決まって黒っぽい外壁の家でした。インテリアも白系のナチュラルな感じよりもモノトーンのほうがしっくりくるよねって、意見は一致してました」(夫)



心から安らげる個室で、ぐっすり眠って健やかに
おふたりに、家でのお気に入りの場所を伺ってみると、早稲田ハウスの3D提案によって、気になる部分は打ち合わせ段階で可能な限り解消できたこともあり、住み始めたあとから「こうすればよかった」と後悔するような点はないと答えてくださった。
「バスルームとキッチンはもちろんですが、実家と同じように花火が見える屋上も、家族や友だちとバーベキューを楽しめるリビングテラスも、すべて気に入ってます。でも一番居心地がいいのは自分の部屋ですかね。ひとりでのんびりしたいときは、だいたい部屋にいます」(夫)

「私のお気に入りは、吹き抜けのリビング。家族が寝たあとに照明を暗めにして、ひとりでワインを飲むのが好きです。あとは自分の部屋も好き。以前は3人で寝ていたんですが、いまはひとりでぐっすり寝ているせいか、二日酔いしなくなりました(笑)。睡眠の質が上がったかな?」(妻)




育てた野菜を料理して味わう幸せ
この家で暮らし始めてから、自転車で3分ほどのところにある農園の一角を借りて、野菜を育てているというS様ご家族。「すっごい豊作で、消費するのが大変なくらい(笑)!」とのこと。
「自分で育てた野菜を料理して、家族でわいわい食べたり、晩酌しながらつまんだりして、ゆっくり過ごす。その時間が、すごくいいなぁって思いますね」(夫)
「ほんとよく言ってるよね、ダイニングで食事しながら『幸せだなぁ』って」(妻)
屋上で花火を眺めたり、リビングテラスでバーベキューをしたり、畑で育てた野菜を夫妻で料理して、家族みんなで味わったり。家の中と外、どちらの楽しみも満喫できて、なんでもない日々のひとコマにも幸福が感じられる。S様邸では、そんな瞬間が今後も増えていきそうです。



家の近くの畑で、ご夫婦そろって家庭菜園。収穫した新鮮な野菜が、毎日の食卓に並びます。
Staff Voice

コーディネートリーダー
斎藤章子
いつも楽しくお打合せをさせていただきました。LIGHTING PLANにつきましては、ご近所のご家族様もお集まりになるとのことでしたので、そのようなときはしっかりと明るく、また、のんびりとくつろがれる時には間接照明でと、場面にてお使い分けができるようなPLAN をご提案させていただきました。モダンな雰囲気のダイニングには「究極の直線」を目指したベースライトを二列取り付けいたしました。いろいろとご協力をいただきましてお引渡しができました。どうもありがとうございました。
エントランスを飾るのはフレンチブルドッグのライトです。実は、お打ち合わせ中に製造終了になってしまったのですが、ショールームに展示されていた最後のひとつを取り寄せることができ、思い出深いライトとなりました。奥にはリードを掛けられるフックと、シャワーつきの洗い場を取り付けさせていただきました。




テレビの後ろには、お部屋の雰囲気にぴったりの、グレーのエコカラットをお選びいただきました。珪藻土との風合いともよくあって、一層素敵な壁になりました。